ハイドン:交響曲集(アバド/ヨーロッパ室内管弦楽団)
2010/09/02

ハイドン:交響曲集
交響曲第93番 ニ長調 (1989年12月 ベルリン,イエス・キリスト教会)
交響曲第101番 ニ長調 『時計』 (1988年11月 ウィーン,コンツェルトハウス)
交響曲第96番 ニ長調 『奇蹟』 (1986年12月 ウィーン,コンツェルトハウス)
協奏交響曲 変ロ長調 (1986年8月 ウィーン,コンツェルトハウス)
歌劇『月の世界』~序曲 (1993年6月 フェラーラ,テアトロ・コムナーレ)
交響曲交響曲第98番 変ロ長調 (1993年6月 フェラーラ,テアトロ・コムナーレ)
交響曲第100番 ト長調 (1992年2月 フェラーラ,テアトロ・コムナーレ)
交響曲第102番 変ロ長調 (1994年1月 フェラーラ,テアトロ・コムナーレ)
交響曲第103番 変ホ長調 『太鼓連打』 (1995年3月 ベルリン,フィルハーモニー室内楽ホール)
クラウディオ・アバド指揮(Claudio Abbado)(Conductor)
ヨーロッパ室内管弦楽団(Chamber Orchestra of Europe)
00289 477 8117 (P)2009 Deutsche Grammophon GmbH, Hamburg (輸入盤)
好録音度:★★★★~★★★★★
参考url: HMV Online
私は今までハイドンの交響曲をあまり聴いてきませんでした。いくつか聴いたのですがあまりピンとこなかったからです(録音が好きではなかったのかもしれません)。ヨーロッパ室内管弦楽団の演奏ということでちょっと聴いてみようと思って買ったこのCD,私にとって大当たりでした。こういうハイドンが聴きたかったんだ!って感じです。
モダン楽器の室内管弦楽団によるシャープな演奏,この編成の良さ,この楽団の機動性が100%活かされています。最近はピリオド楽器のオーケストラの演奏が増えてきていますが,私にはやっぱりこういうモダン楽器の響きが合っていると再認識した次第です。
録音も総じて良好です。中でも協奏交響曲はオーケストラが少し残響感があるものの,ソロ楽器の捉え方が秀逸,明瞭で質感も良く五つ星,その他の曲も残響が少し残響が多めで影響がないとは言えませんが,音色も自然でヌケも悪くなく,弦楽器の質感もそこそこ感じられて十分許容範囲,四つ星から五つ星の範囲に入ります。弦と管のバランスもちょうど良いくらいで聴いていて気持ちよく,ストレスを感じません。注文したいところがないわけではありませんが,ヨーロッパ室内管弦楽団のシャープな演奏を見通し良く捉えている好録音と言って良いと思います。
このセットの選曲ですが,残念なことに第104番が入っていません。これが入っていればもうハイドンの交響曲は打ち止めに出来たのですが...いかんいかん(^^;
※曲目一覧はHMV Online
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