ブラームス:交響曲全集(飯守泰次郎/関西フィルハーモニー管弦楽団)

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ブラームス:交響曲全集
飯守泰次郎指揮(Taijiro Iimori)(Conductor)
関西フィルハーモニー管弦楽団(Kansai Philharmonic Orchestra)
20, 21 Apr. 2009(第一番,第二番), 29, 30 Mar. 2010(第三番,第四番)
FOCD9476/8 fontec (国内盤)
好録音度:★★★☆
参考url: HMV Onlineicon

このブラームスは東京シティフィルとのベートーヴェンとは違い,かなり保守的な印象を受けました。遅めのテンポでじっくりとオーケストラを鳴らしています。特に第一番の終楽章のクライマックスの盛り上げ方など聴きどころもいろいろとあります。オーソドックスなブラームス演奏の一つとしてなかなかの出来栄えではないかと思います。第一楽章のリピートが全て省略されているのは残念です(レコード芸術誌ではリピート省略を「指揮者の見識」などと書かれていたと記憶していますが,どういう見識なのか聞いてみたい...というかなぜリピート省略なのかその理由を聞きたい)。

録音ですが,かなり響きを豊潤に取り込んでいるのですが(しかも直接音よりも残響の方が優勢),こもった感じがなく帯域バランスも悪くありません。弦楽器の音にも艶が感じられます。なので最初の印象は良いのですが,残響の周波数特性が何となく不自然というか,音色の曇りをイコライザで高域を持ち上げて補正しているような,そんな音色です。ちょっと表現は悪いかもしれませんがカスカスした感じなのです。実際にはそんな補正などしていないのかもしれませんし,帯域バランスが取れているのでなかなか良いと感じる瞬間もあるのですが,冷静になってよく聴くとやっぱり私の好きな録音とは方向性が異なります。曇った感じがないだけ良いと言えるかもしれませんが,何となく不自然で人工的,加工された音という印象が拭えません。

第一番 15:45/9:59/5:11/18:07 計49:18 提示部リピート省略
第二番 16:13/10:29/5:07/8:48 計40:51 提示部リピート省略
第三番 10:27/9:40/6:46/9:10 計36:22 提示部リピート省略
第四番 13:10/12:11/6:23/10:37 計42:37

それで,このセットですが,こともあろうかベートーヴェンの全集と同様,あるCDプレーヤにかけるとササササというメカ的な異音が発生します。うち1枚は1度だけですがプレーヤのディスプレイにERROR表示されて全く再生できないということもありました(ERROR表示なんて初めて遭遇しました!)。これもやっぱりディスクの製造精度の問題があるのではないかと思われます。たまたま当たりが悪かったのかとも思いましたが,フォンテックのCDで立て続けに起きたので,たまたまとも言えないような気がしてきました...ちょっとがっかりです。

タグ: [交響曲] 

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