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ドヴォルザーク:交響曲第8番,第9番「新世界より」(ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団)

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ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調作品95「新世界より」
ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調作品88
ジョージ・セル指揮(George Szell)(Conductor)
クリーヴランド管弦楽団(The Cleveland Orchestra)
1959年(第9番),1958年(第8番)
好録音度:★★★★
参考: HMV Online,Amazon.co.jp

ドヴォルザークの第8番は,私が大学オーケストラに入った時に先輩方が練習していた曲で,大学に入ってからヴァイオリンを始めたばかりで当然弾かせてもらえなかったので合奏練習の時にはいつも練習室の後ろで聴かせてもらった,私にとって思い出深いオーケストラ初体験の曲です。なので弾いていないのですが結構思い入れがあります。その時に買って聴いていたLPレコードが,このセル/クリーヴランド管弦楽団の演奏だったと記憶しています。

この録音は第8番が1958年,第9番が1959年の録音ということで,半世紀前の録音になるわけで,残念ながらオーディオクオリティは良くないのは仕方がないことなのですが(といってもそんなにひどくありません),そこから聴こえてくるオーケストラの音はなかなか魅力的です。特に弦楽器。

先日取り上げたヤルヴィのシューマンの録音は,例えば弦楽器の音は個々の奏者が発する音がパートとして完全に溶け合って一つの音に聴こえるので,ヴァイオリンやチェロという楽器が意識に上がってこないのですが,この録音では,個々の奏者の音が溶け合わずその集合体として迫ってくるのです。ここで聴こえてくる音は,ヴァイオリンならヴァイオリン,チェロならチェロの質感をしっかりと保っているのです。

練習室の後ろで聴いていた音,自分がオーケストラの中で弾いているときに聴いていた音,それが頭にこびりついている私にはこの録音のような音にリアリティを感じるのです。私にとってはオーディオクオリティより質感の方が優先するのです。

最近の録音はこのような楽器の質感に重きを置いたものが本当に少ないと感じています。淋しい限りです。

なお,セル/クリーヴランド管弦楽団のドボ8に1970年録音のはEMI盤(→HMV Online)があり評判も良いようですが,EMIの録音は好きでないものが多いので手を出すのを控えています。

タグ: [交響曲] 

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