バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲(ウィノナ・ゼレンカ)

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バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
ウィノナ・ゼレンカ(Winona Zelenka)(Cello)
Recorded at Pong Studio on: Suite 6, Dec 2 and 29, 2007; Suite 1, March 2, 2008; Suite 2, May 19 and 25, June 6, 2008; Suite 3, Dec 13 and 14, 2008; Suite 4, Oct 31 and Nov 1, 2009; Suite 5, Feb 6 and 7, 2010.
81509 (P)(C)2010 Marquis (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: 公式WebサイトHMV OnlineAmazon.co.jp

CD試聴記」からの転載記事です。

ゼレンカ氏はカナダのチェリストで,現在トロント交響楽団の首席チェリストとのことです。

柔らかく優しい表現から力強い逞しい表現まで自在に操る腕前はなかなかのものです。曲によっては装飾や和音の補強などを大胆にやっています。音色も艶やかで大変魅力的です。どちらかと言えば一昔前のスタイルに近く今時のスマートな演奏ではないかもしれませんが,モダンチェロの表現力を目一杯に活かした溌剌とした演奏は聴き応えがありますし,素直に良いなぁと思います。

録音ですが,残響は控えめで明瞭感,解像感に優れています。楽器の胴鳴り,艶やかな音色を良く捉えています。録音場所の響きの特性か,わずかに中域に癖が感じられるのが残念ですが,十分許容範囲です。2007年から2010年にわたって録音されていますが,統一感があり,全体を通して聴いたときの違和感はありません。

録音はPong Studioとありますのでスタジオで行われたようですが,解説書の写真を見ると,スタジオというよりスタジオのロビー?という感じに見えます。見るからに床や壁面からの反響が影響しそうな環境で,癖はこれが要因ではないかと思いますが,それでもこの好結果はホールでも教会でもなくこの環境で録音されたことによるところが大きいのではないかと思います。

zelenka_bach_cello_suites_recording[1] レコーディング風景(クリックで拡大)

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