バッハ:ヴァイオリン協奏曲集(レイチェル・ポッジャー/ブレコン・バロック)

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バッハ:ヴァイオリン協奏曲集
ヴァイオリン協奏曲 イ短調 BWV1041
ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 BWV1042
ヴァイオリン協奏曲 ト短調 BWV1056
ヴァイオリン協奏曲 イ長調 BWV1055
レイチェル・ポッジャー(Rachel Podger)(Violin)
ブレコン・バロック(Brecon Baroque)
2010年5月 セント・ジョン・ザ・エヴァンゲリスト教会(アッパー・ノーウッド,ロンドン)
CCS SA 30910 (P)(C)2010 Channel Classics Records bv (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV Online(サンプラー付き限定盤, 通常盤),Amazon.co.jp

ポッジャーはもうバロックヴァイオリンの大御所なので説明不要と思います。バックを担当するブレコン・バロックは「ウェールズ南部の町ブレコンにある大聖堂で行われる音楽祭“ブレコン・バロック・フェスティバル”のために,ポッジャー自身が選び抜いたメンバーを集めて創設したスペシャルなアンサンブル」と解説書にあります。1パート1人で演奏されています(ソロヴァイオリン,ヴァイオリン×2,ヴィオラ,チェロ,ヴィオローネ,チェンバロ)。後半の2曲はチェンバロ協奏曲からの編曲版です。

この盤はチャンネル・クラシックス創立20周年記念盤ということで,録音に特に力が入っているらしく,オーディオ誌でも優秀録音盤として良く取り上げられています。実際に音を聴いてみると,確かにチャンネル・クラシックスらしい明瞭で濃い捉え方です。オーディオクオリティもかなり優秀と言えます。

しかし,音質の良さを認めつつも「何か違う,何だろう?」と心に引っかかりを感じながら聴いていました。その答えはまだ出せていません。チャンネル・クラシックスの録音は上にも書きましたが濃密なところが特徴で,これが良くもあり悪くもあると思っています。この録音についていうと生の質感を良く捉えていそうで実はそうではなく演出色が強く出てしまっている気がします。また,協奏曲というより室内楽というくらいの編成にも関わらず,室内楽的に録られてはいないようにも思います。個々の楽器の質感を大切に,かつ適切な距離感で見通しよくすっきりと録って欲しい,という私の好みからどの要素も少しずつずれている気がするのです。そのあたりが引っかかりの原因ではないかと。

ということで,優秀録音だけど好録音とはちょっと違うかな,というところです。

■ この記事へのコメント

こんばんは。

しばらく協奏曲を聞いていない(最近は室内楽かピアノ独奏を聞いています)ので、間違っているかも知れませんが、この演奏は私の協奏曲のイメージから遠く外れています。
その理由は、ヴァイオリンとバックの音量がほぼ同じように聞こえる為です。まるで弦楽四重奏の第1ヴァイオリンとその他のような・・・。(意図的にミキシングしたのか、または、ポッジャーが他のメンバーと混じって演奏したのか分かりませんが。)

私の協奏曲のイメージは、下記のようなヴァイオリンが明確に聞こえて、バックは少し抑え目が普通と思います。

http://www.amazon.co.jp/%E9%81%A0%E3%81%8D%E5%85%89~%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F-%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%82%B9-%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2%E9%9B%86-%E3%82%AB%E3%83%97%E3%82%BD%E3%83%B3-%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%BC/dp/B00JBJWH4I/ref=sr_1_2?s=music&ie=UTF8&qid=1434643741&sr=1-2
2015.06.19 at 01:15 #- URL [Edit]
T.S.
こんにちは。いつも有り難うございます。

バロックの協奏曲では,ピリオド楽器での演奏では1パート1人で,ということは普通にあるようです。実演でも何度か聴きました。このディスクの編成もおっしゃる通りで,パートとしてソロパートが存在するだけで室内楽との境目がわからないですよね。

ご紹介のカピュソンのバッハ,iTunesでサンプルを聴きました。この録音は良いですね。ソロとバックとのコントラストが適度にあって協奏曲として好ましいと私も同意します。時々ソロまで響きで不明瞭になって協奏曲としての面白味に欠けるものもありますよね。あれは勘弁して欲しいと思います。
2015.06.20 at 09:23 #- URL [Edit]
Bernadotte
こんばんは。

コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、バロックの協奏曲では各楽器が均等な役割で演奏するのが一般的のようです。

でも、好みは変えられないので・・・。
ブランデンブルク協奏曲では、次のような演奏が気に入り購入しました。
ちなみに第3番第3楽章は5:55で快速ランキングの下から3番目になります。
https://itunes.apple.com/jp/album/bach-complete-brandenburg/id871281136
2015.06.25 at 21:10 #- URL [Edit]
Bernadotte
すみません。
ライブ録音で拍手が入っており、音楽そのものは5:10でしたので、訂正いたします。
2015.06.25 at 21:22 #- URL [Edit]
T.S.
ご紹介有り難うございます。このブランデンブルク協奏曲は知りませんでした。モダンですね。最近こういう大きめの編成の演奏が少ないのである意味貴重ですね。こういうのはホッとします。
2015.06.26 at 00:09 #- URL [Edit]

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