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バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲(ドミトリー・バディアロフ)(ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ)

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バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
ドミトリー・バディアロフ(Dmitry Badiarov)
Recorded in May 2009 at the church of Notre-Dame de l'Assomption, Basse-Bodeux, Belgium
RAM 1003 (P)(C)2010 Outhere (輸入盤)
好録音度:★★☆
参考: HMV Online,Amazon.co.jp

「CD試聴記」からの転載記事です。

ご自身の製作によるヴィオロンチェロ・ダ・スパッラによる演奏。上手いというよりも味わい深いと言う方がしっくりきます。地味ながらニュアンス豊かで,しかも実は結構小気味よいのです。このあたりは楽器の特性を活かしていると思います。

しかし,やっぱりスパッラという楽器そのものに音色の魅力が感じられないのです。演奏自体は小気味よいはずなのに,音の立ち上がりが鈍くもごもごしています(後述しますが,録音の悪さがこれに拍車をかけています)。あの楽器サイズでチェロと同じ音域の低音を出すために機構上相当無理をしていることが音色からもわかります。なぜこの楽器が廃れてしまったのか...それがこの演奏からも感じられて淋しい気分になります。

なお,このディスクはレコード芸術誌(2010年12月号だったかな?)で特選の高評価を得ています。演奏の良さが半分,この楽器を復活させた功績に対する敬意が半分かなと想像します。

録音ですが,残響過多で不明瞭,音色も相当損なわれています。スパッラという楽器の音色をきちんと伝えることがこの録音の命だと思うのですが。なぜこのような録音を選択されたのか,残念でなりません。

■ この記事へのコメント

バッハの音楽が大好きで、新譜が出るたびにチェックするのが日課になっています。このRameeというレーベル、他の録音では「これぞワンポイント録音」といった、空気感を切り取ったような録音が多く、私は期待していたのですが・・・T.S.さんの批評には同意せざるをえません。試聴の段階から音の濁りが気になってしまい、とても購入する気にはなれませんでした。同レーベルから出ていた、バッハのDa Gamba作品集などは素晴らしい出来でした。音の分離が良く、線が明瞭に聞き取れる録音でした。Rameeのホームページでも試聴できますので、一度聞いてみてください。
2011.02.19 at 20:09 #fKzxQ0AE URL [Edit]
T.S.
いつも有り難うございます。この録音は本当に残念です。録音が良ければ演奏の善し悪しに関わらずそれを楽しむことが出来るのですが,録音が良くないと良演奏でも欲求不満がたまって楽しむことが出来ないですよね。Rameeのサンプルは一度聴いてみたいと思います。有り難うございました。
2011.02.19 at 21:50 #- URL [Edit]

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