ブラームス:交響曲全集(ヤンソンス/バイエルン放送交響楽団)
2012/07/28


(a) ブラームス:交響曲第2番,第3番
2006年3月16-17日,ミュンヘン,ヘルクレスザール(第2番)
2010年1月16日,ウィーン,ムジークフェラインザール(第3番)
BR Klassik 900111 (P)(C)2011 BRmedia Service GmbH (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV Online,Amazon.co.jp
(b) ブラームス:交響曲第1番,第4番
2007年10月30-31日,ミュンヘン,ヘルクレスザール(第1番)
2012年2月6-10日,ミュンヘン,ヘルクレスザール(第4番)
BR Klassik 900112 (P)(C)2012 BRmedia Service GmbH (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV Online,Amazon.co.jp
マリス・ヤンソンス(Mariss Jansons)(Conductor)
バイエルン放送交響楽団(Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks)
第2番,第3番が発売されたときにレビューしていますが,第1番,第4番も発売され全集として揃いましたので,加筆します。基本的には印象は変わりません。
大編成オーケストラのスケールの大きさを存分に活かしつつも鈍重になることなく躍動的で引き締まっています。それでいて緻密で細部までコントロールが行き届いているのがさすがです。以前発売されたチャイコフスキー交響曲第5番も同傾向の演奏だった記憶がありますが,そのチャイコフスキーよりもずっと良いと思います。
録音ですが,残響がかなり入っているのですが,直接音成分もそこそこあって楽器の質感も何とか感じられますので,私の好きなタイプの録音ではありませんが,印象は悪くありません。音の密度がものすごく高く,また中低域の充実した重心の低さも特徴です。音楽のエッセンスを詰め込むというより,オーディオ的に出来るだけ多くの情報をメディアに詰め込もうとした感じでしょうか。私としてはもっとすっきりと見通しの良い録音が好きなのですが。でもまあ弦楽器を重視した音作りになっているのでまあ良しとするか,というところです。第2番の録音の低域の質感はかなりよいと思います。
なお,第2番,第3番はSACDでしたが,第1番,第4番は普通のCDでした。
第1番 14:30/9:00/4:55/18:30 計47:09 提示部リピートあり
第2番 15:38/9:22/5:09/8:56 計39:46 提示部リピート省略
第3番 13:39/8:59/6:33/9:23 計39:10 提示部リピートあり
第4番 12:39/10:54/6:16/10:40 計40:50
タグ: [交響曲]
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