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ブラームス:ヴァイオリン協奏曲,他(イザベル・ファウスト/ハーディング/マーラー・チェンバー・オーケストラ)

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ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77
ブラームス:弦楽六重奏曲第2番ト長調作品36
イザベル・ファウスト(Isabelle Faust)(Violin)
ダニエル・ハーディング指揮(Daniel Harding)(Conductor)
マーラー・チェンバー・オーケストラ(Mahler Chamber Orchestra)
2010年2月 Sociedad Filarmonica de Bilbao(Concerto),2010年9月 Teldex Studio Berlin(Sextuor)
harmonia mundi s.a. HMC 902075 (P)2011 (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考: HMV Online,Amazon.co.jp

ファウストのヴァイオリンは繊細かつ表情豊かで,抑制が効いていて清楚で美しい。奏者の個性よりも曲本来の持つ美しさ,ヴァイオリンという楽器の素晴らしさが前に出てくる,こういうブラームスが聴きたかった! 個性的な演奏は確かに面白いのですが,結局はこういう演奏が聴きたくなってくるのです。

カデンツァはブゾーニ版。聴き慣れないせいかまだあんまりしっくりきません。一般的なヨアヒム版を聴いているときはもっと他のを聴いてみたくなるのですが,いざ違うカデンツァに出会うと,ヨアヒム版で聴いてみたくなる。それだけヨアヒムのカデンツァが良くできているということなのでしょう。この演奏も結局ヨアヒムでないことを残念に思ってしまいます。

この演奏ではハーディングの指揮と室内管弦楽団によるバックの演奏も注目ですが,中編成オーケストラの機敏さが活きているのはもちろん,特にその音の柔らかさが印象に残りました。

肝心の録音ですが,きめが細かくとてもなめらかで,最近の録音のオーディオクオリティの高さを実感する録音です。ただ,音は確かに美しいのですが協奏曲としては今ひとつソロの捉え方が弱い。ヴァイオリンの質感が感じられそうで微妙に手が届かないこのもどかしさ。オーケストラももう少し見通し良くくっきりと捉えて欲しい。これも大型の高級オーディオならば素晴らしく響くかもしれない,という録音で私の考える好録音とは少し方向性が異なります。演奏が良いだけに私としては少し残念に思います。

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