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ベートーヴェン:交響曲全集(パウル・クレツキ指揮/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団)

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ベートーヴェン:交響曲全集
パウル・クレツキ Paul Kletzki (Conductor)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 Czech Philharmonic Orchestra
Recorded at hte Rudolfinum, Prague, in 1964(9), 1965(4, 6), 1967(3, 5, 7, 8), 1968(1, 2)
SU 4051-2 (P)(C)2011 Supraphon a. s. (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV Online,Amazon.co.jp

アンサンブルがとても良く整っているので一つ一つの音がクリアに聴こえてきて見通しが良いのが特長と言えます。そして何よりもはきはきと明るく楽しげであるところにこの全集の魅力を感じています。モダン楽器の大編成オーケストラですが重くなることはなく,むしろ整然としていて軽快ですし,近年の録音では埋もれがちなことが多い弦楽器の魅力的な質感も感じられるのも良い点です。

もう40年以上前の録音なので少し音の古さや帯域バランスの崩れがあるとはいえ,この演奏の特長が活きる直接音主体の録音も好感が持てます。実際には残響が少し多めに入っていて影響が皆無ではありませんが,許せるレベルです。現代の録音技術でこのような録り方の録音を聴いてみたいものです。

スプラフォンの録音は好感の持てるものが多いような気がしていますが,これもその一つに入ります。演奏も録音も良いので,もう少し聴かれてもよい全集ではないでしょうか。

タグ: [交響曲] 

■ この記事へのコメント

こんにちは。久し振りにコメントさせて貰います。
実はこの盤について、演奏録音面で好意的評価がなされているブログに初めて遭遇し、少々嬉しく感じてのコメントです。
録音チェックは質のいいいいヘッドフォンでなされているからなんだと想像します。
チェコフィルのレビューの多くは、音が固いとかうるさいとかの不評なんですが、その原因は評者の再生装置の如何によるものと思われます。分解能の悪い(=どこかに歪み成分がある)再生機ではそういう傾向があるからだと、私自身が経験上感じております。

それはさて置き、本盤の録音のマイクセッティングについてのご推察を伺いたいのです。
私の想像では、オーケストラの録音ですから、多分単純なワンポイントではなく、何本かのマルチマイクであろうと思われますが、基本は現場の音場をトータルで捉えるメインのマイクが相当の距離を置いて設定され、残りが埋もれがちの楽器を捕らえる補助マイクでは、と想像しています。
と云いますのも、ご承知だと思いますが、録音のホールは有名なルドルフィヌム、相当長い残響が入っているからです。

話は飛びますが、同じホールでの最新録音されたEXTONのズデニェク・マーツァル指揮のチャイコ交響曲4番を期待して買ってみたのですが、サッパリ面白くありませんでした。指揮者の解釈もさることながら、まるで楽器が違ったようなこれまでのスプラフォン/チェコフィルの音とはかけ離れた印象でした。
出来得ればこのCDの評価を頂ければ嬉しいんですが。
2015.06.06 at 12:37 #- URL [Edit]
T.S.
コメントを有り難うございます。

Amazonで,この盤とマーツァルのチャイ4のCDに投稿されているレビューも拝見しました。久しぶりにこのベートーヴェンを棚から引っ張り出して聴いてみましたが,今聴いても同じ印象ですね。マイクセッティングについては私も詳しくはありませんが,おっしゃる通りメインマイクと各楽器の近くに配置された補助マイク,そしてもしかしたらアンビエント用マイクもあるかもしれません。

私がワンポイントをあまり好まないのは,全体をバランス良く録ろうとするとある程度マイク距離を離さなければならず,マイクが遠くなると楽器そのものから発せられるニュアンスが失われ,情報量の少ない音になってしまうからです。恐らく貴方も同じような感想をお持ちではないかと推察します。

マーツァルのチャイ4は持っていないのですが,iTunesでサンプルを聴いた限りでは,少し遠めに設置されたマイクで拾った音をメインに据えているのでしょうね。音場感や全体の音のなめらかさはありますが,ニュアンスが失われてもどかしく感じる録音だと思いました。EXTONの録音はそういうものが多いので私もあまり好きではありません。

最近は音場重視の録音に私も慣らされてしまっているのですが,久しぶりにこの盤を聴いてみて,こういう録音の良さを再認識しました。
2015.06.06 at 22:27 #- URL [Edit]
早速のres畏れいります。Amazonは最も買いやすいサイトなので常用しています。
皆さんそれぞれ「名盤」と断定してレビューされているので、自分の持っていないCD購入の参考にしていますが、録音に関しての言及が少なく、自分と似たような感覚のレビューアを見つけるのが難しいです。人間の個性って全く指紋の照合に似てますねぇー笑

私も暇にまかせて自己満足の駄文を投稿してますが、少々再生装置の不具合を気付かずにレビューして、後にその失態を知りひとり顔が赤くなるという重大犯罪を恥じることも2,3度。
よほどの注意が必要ですね。

しかし、TSさんの試聴一覧を見ますとベートーヴェン、ブラームスが圧倒的に多いですね。
それとVnソロ関係、貴殿の嗜好のあらわれと観ていいんでしょうか?
マーラー、ブルックナーが殆ど無いのも私には非常に好都合なのでありますがー笑
今後も購入の参考にさせていただきます。有り難うございました。
2015.06.08 at 14:33 #- URL [Edit]
T.S.
私も同様にレビューは参考にするのですが,録音に関して確かに触れられていることは少ないですし,あっても私の基準とは合わないと思われるものが多いです。演奏が良くても録音が良くないと楽しめませんが,録音がよいものは演奏が良くなくてもそれはそれはそれで楽しめるものです。おっしゃるように録音を参考にできるレビューアはそういないですね。

私のレビューにベートーヴェンとブラームスが多いのはたまたまです(^^;。聴きたいディスクを選んでいったらこうなってしまいました。マーラーとブルックナーはどちらかといえばまだ苦手です。常々もっと聴きたいと思っているのですが,もっと聴きたいものがあるのでどうしても後回しになってしまいます。

では今後ともよろしくお願いします。
2015.06.10 at 00:33 #- URL [Edit]

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