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チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」作品71全曲,他(アンタル・ドラティ指揮/ロンドン交響楽団)

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チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」作品71全曲
チャイコフスキー:弦楽セレナーデハ長調作品48(*)
アンタル・ドラティ指揮
ロンドン交響楽団/フィルハーモニア・フンガリカ(*)
Recorded: 7/1962, Great Britain; 6/1958, Austria(*)
432 750-2 (P)1991 Mercury (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV Online,Amazon.co.jp,Tower Records
先日プレトニョフ盤を取り上げましたが,このドラティ盤を持っていることをすっかり忘れていました(^^;。

ケース裏の紙に“An Original Stereophonic 35mm Magnetic Film Recording”と記載されています。これがどういうものかよく知らないのですが,映画のフィルムと同期して再生するための35mmの磁気テープに録音されたものではないかと思われます(自信なし...)。1962年の録音ということもあってか,音は少し歪みっぽいというか粗いというか,少しザラザラした感じがします。残念ながらオーディオ品質的にはあまり良くありません。ただし,音質のバランスはまずまず良好で音色の色づきも少なく自然で好感が持てます。

そして何といっても音の捉え方がいいのです。残響を抑え,各楽器を極めて明瞭に分離良くすっきりと録っています。全体としての不自然さはあるかもしれませんが,それぞれの楽器が見通しよく聴こえてくる快感がこの録音にはあります。こういう録音は今ではすっかり廃れてしまいました。でも私はやっぱり,もやもやした自然な録音よりくっきりすっきりした不自然な録音を採りたいです。音楽は何よりまず音そのものが命だと思うからです。

さて演奏ですが,男性的というか威勢の良さが前面に出ていて,可愛らしさや情緒的なところがあまり感じられません。ツボにはまる曲もあるのですが,もうちょっと表情豊かにやって欲しいと思うところが多いです。まるでやっつけ仕事をこなしているようにも聴こえてしまいます(決してそんなことはないと思うのですが)。オーケストラも何とか指揮者の棒についていっているという感じで余裕がなく,せかせかとした音楽になってしまっています。

好録音なのですが,オーディオ品質的の粗さと演奏の違和感があって忘れ去ってしまっていたのではないかと思います。なお,ドラティは後にコンセルトヘボウ管弦楽団と全曲の再録音をしています。こちらは未聴です。

弦楽セレナーデは,フィルハーモニア・フンガリカのアンサンブルの粗さが気になってあまり楽しめませんでした。好きな曲なのですが...

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