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バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番,パルティータ第3番,他(ヨハンナ・マルツィ)

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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番
ヨハンナ・マルツィ Johanna Martzy
May 4th 1962(ソナタ第1番),June 20th 1955(パルティータ第3番)
Coup d'Archet COUP CD007 (輸入盤)
好録音度:★★★☆(ソナタ第1番),★★(パルティータ第3番)
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ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ
ヨハンナ・マルツィJohanna Martzy (Violin)
イシュトヴァン・ハイデュ Istvan Hajdu (Piano)
Recorded November 25 1972
Coup d'Archet COUP CD007 (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考: ヨハンナ・マルツィ ラジオ・レコーディングス HMV Online,Tower Records

ヨハンナ・マルツィ音源復刻専門レーベル(!)「Coup d' archet(クー・ダルシェ)」からかつてリリースされていた放送音源のディスクが8枚まとめて復刻されたようです(上記「参考」参照)。このうち2枚を持っています。いずれもモノラル録音です。バッハの方のレビューはCD試聴記で行っています。以下,引用します(一部編集あり)。

(記2002/11/05)
ソナタ第一番は,無伴奏ヴァイオリン演奏の王道を極めた名演と言えるのではないでしょうか。 表現そのものはオーソドックスですが,極めて高い集中力によって凝縮された力強さを感じます。 シェリングやミルシテインとは次元の異なる品格を備え,なおかつ人間的な暖かさを失っていないところが素晴らしいです。 (残念ながらこの演奏に対して私の表現力がついていけません...)

パルティータ第三番もソナタ第一番と同様力強さと品格を感じさせながら躍動感も失っていない好演奏ではありますが... 残念ながら後述の通り録音が悪く,細かいニュアンスが聞き取りづらいため,演奏の特徴を感じ取りにくいです。

録音はモノラル。 ソナタ第一番とパルティータ第三番では録音(音の捉え方)にかなりの差があります。 掲載しているのはソナタ第一番のポイントであり,パルティータ第三番は残念ながら全く良くありません。

ソナタ第一番は1962年の録音で,スタジオで収録したものと思われます。 残響感はあまりなく,演奏を生々しく捉えた好録音ですが,古さを感じさせる音質であり,高域の伸び感も少々足りません。 ただ,機材によってかなり印象が異なることがわかってきました。 例えば帯域バランスが良く自然な音がするヘッドホンよりも,インナーホンのようにバランスが良くないものの方が良く聴こえる場合があります。

パルティータ第三番は1955年の録音ですが,百貨店の階段の踊り場で一階上で演奏されているのを聴いているような感じです。 とにかく響きが多く,音色がまともではありません。 細かいニュアンスなども聞き取りがたいほどです。 残念ながら私の好み尺度では最悪の部類に入る悪録音です。

(追記2002/11/25)
ソナタ第一番の録音の過大評価を是正しました。 演奏があまりに素晴らしく,感情移入してしまい,評価を誤ってしまったようです(その時は十分聴き込んで評価したつもりだったのですが)。 しかし,基本的な音の捉え方は好ましく,録音の大切さを認識させてくれたことには変わりありません。 前回の評価時に記載した録音に関する主張は,別途考えをまとめ,いずれ再掲載したいと思っています。

(追記2012/09/11)
マルツィのCoup d' archet(クー・ダルシェ)から発売されていた音源がまとめて復刻されるようです。 これはうれしい復刻です。ということで,久しぶりに聴いてみました。 上記はほぼ10年前のレビューですが,演奏に関しては全く印象は変わりません。 このソナタ第1番は本当に素晴らしい。 録音に関して言うと,以前聴いたときはかなり良かったという印象だったのですが,改めて今聴いてみると, 高域の伸びが足りず,ヌケが悪くてもう少し印象が落ちます。 少し付帯音があるものの,基本的な音の捉え方はそれほど悪くないと思うのですが, 単純に録音機材が良くなく,帯域が足りない,というふうに感じます。 これでパルティータ第3番のように音の捉え方が悪いと聴くに堪えなかったと思います。 音の捉え方が良かったのがせめてもの救いです。


ブラームスとラヴェルのソナタは1972年の録音ですが,これもモノラル録音で,残念ながら帯域が狭くヌケの悪い音です。音の捉え方は悪くありません。やはり単純に高域が不足しているように思います。バッハよりも少しは良いと思いますが,それでも満足できる音質ではありませんでした。

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