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SOLO(渡辺玲子)

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SOLO
渡辺玲子 Reiko Watanabe
13-15 Sep. 2010, 3 & 4 Feb. 2011, Karuizawa Ohga Hall
FOCD9552 (P)(C)2012 FONTEC Inc. (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV Online,Amazon.co.jp,Tower Records
バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番に関しては,「CD試聴記」からの転載です。

バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ですが,きびきびした小気味良い演奏で,機知に富む表現が随所で見られます。 これぞベテランの味というか,揺るぎのない自信と個性に溢れながらも,それが押しつけがましくなることなく, 曲の良さ,楽しさをより高める方向に働く,素晴らしい演奏だと思います。 技術的にもキレがあり,和音の響きの美しさなどは特筆に値すると思います。

渡辺玲子さんは,2001年頃にもバッハ無伴奏ヴァイオリンのディスクをリリースされています(→CD試聴記)が, そろそろ新たに全曲録音されても良いのではと思います。 この演奏を聴くと,渡辺さんの今のバッハ無伴奏ヴァイオリンをぜひ残して欲しいという気持ちが強くなります。

バッハのほかには,イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番,ヒンデミット:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番,佐藤眞:無伴奏ヴァイオリンのための幻想曲,エルンスト:シューベルトの「魔王」による大奇想曲,エルンスト:多声的練習曲第6番「夏の名残りのバラ」が収録されています。

私の注目はエルンストの「夏の名残りのバラ」。この曲は,五嶋みどりさんのカーネギーホール・リサイタルの一点の曇りもない完璧な演奏が私のリファレンスになってしまっています。これを超える演奏なのかどうか... 表現の深さは超えたかも... でも技術的には... やっぱりこの曲って難しいんですね...

録音ですが,若干残響が多めですが,あくまで楽器音主体で捉えられているため,明瞭感,解像感もまずまずあり印象は悪くありません。 高域の伸びもあります。 しかし,やはり残響のまとわりつきによる音色への影響は避けられず, もう一段直接音比率を高くしてピュアに捉えて欲しかったところです。

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