バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲(モニカ・ハジェット)

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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲
モニカ・ハジェット (Monica Huggett) (Violin)
The Warehouse, Theed Street, London, September-December 1995, except Partita No.1: St Paul's Church, Harefield, Middlesex.
ZDCB 54205 (P)(C)1997 Virgin Classics Ltd. (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: HMV OnlineiconTower Records
CD試聴記」からの転載記事です。CD試聴記では2002年に一度取り上げていました。10年ぶりの再レビューです。

大きく波打つようなテンポの緩急があり,また,三音以上の重音では大きくテンポの落ち込みがあります。 音楽的に緩急を付けているというより,奏法の都合上で緩急が付いてしまっているように聴こえてしまいます。 聴いていて疲れますし,胸が苦しくなってくるところもあります(生理的に受け付けられない→西山まりえさんのゴルトベルク変奏曲と同じような感じです)。 残念ながらちょっと馴染めませんでした。 技術的にはかなり上手いですし,上記以外は不満に思うことのない素晴らしい演奏だと思っています。

録音ですが,残響を抑えてすっきりと適切な距離感で捉えています。 残響は皆無ではありませんが,ほとんど楽器音に影響を与えていません。 明瞭感が高く,高域の伸び感,音色の自然さ,いずれも申し分ありません。 もう少し質感を強めに出しても良いのではないかとは思いますが, それでも私としてはほぼ理想的な録音と言えます。 パルティータ第1番は少し残響が多めですが,十分許容範囲です。

録音が素晴らしいので,この生理的に合わない演奏はとても残念に思います。緩急の激しさはあってもウィスペルウェイ氏の3回目の録音のように奏法の都合ではなく純粋に自然な表現によるものであれば受け入れられるのですが。

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