ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調作品(ズービン・メータ指揮/ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団)
2013/07/14

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調作品104
ズービン・メータ指揮/ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団
リン・ハレル Lynn Harrell (Cello)
ウラディーミル・アシュケナージ指揮/フィルハーモニア管弦楽団
1975年5月 ロサンゼルス,1982年9月 ロンドン
好録音度:★★★★☆
参考: Amazon.co.jp
ベートーヴェンの交響曲第7番でも書きましたが,この頃のメータ/ロサンゼルス・フィルは良い仕事をしていると思います。続けていくつか取り上げたいと思います。まずこのドヴォルザーク交響曲第8番から。
ものすごく勢いのある演奏です。迷いなく,小細工なく突き進んでいくところが素晴らしい。これにぴったりとつけてくるロサンゼルス・フィルのアンサンブル能力も立派です。これだけ統制が取れていると本当に気持ちが良いですねぇ。(第4楽章のフルートソロも完璧です)
そして録音ですが,やや残響が多めであり,中低域のエネルギー感が多めで中高域に少し被ってくるのが気になりますが,特に弦楽器へのフォーカスが適切で質感も良く捉えられていて気持ちよく聴くことが出来ます。古い録音なので現代のデジタル録音のクオリティには及ばず,また,もう少しすっきり整理され高域のヌケが良かったらと思う面はありますが,この時期のオーケストラ録音としてはかなり良い部類に入れられると思います。
併録曲のチェロ協奏曲ですが,やはり残響は多めですが,各楽器の質感はまずまず良好に捉えられていて良いと思います。ソロの捉え方はオーケストラの捉え方からするとバランスが良く違和感のない標準的な録音に思いますが,私としてはもう少しくっきりと浮き出させて欲しかったというのが正直なところです。それにしても,リン・ハレルは本当に上手いですねぇ。
■ コメントの投稿
| Home |
プロフィール
Author: 𝕥𝕤𝕪𝟚𝟚𝟟 (@tsy227)
主に音楽とオーディオについて書いています。特に録音にこだわって書いていきます。私の録音に対する考え方を『「好録音」の録音評価のスタンスについて』という記事で表明しました。ご一読いただければ幸いです。
【関連サイト】
掲載ディスク一覧: 取り上げたCDの一覧
CD試聴記: バッハ無伴奏Vn/Vc聴き比べ
ヘッドホン・イヤホン 周波数特性 測定結果
T.S. @tsy227: ツィッターアカウント
TS note: 音楽・オーディオ以外の記事
メールはこちらまで
最新記事
最新コメント
- 多田三徳(タダ ミツノリ):■購入ディスクメモ(2019年9月) その2 (11/08)
- 𝕥𝕤𝕪𝟚𝟚𝟟 (@tsy227):■購入ディスクメモ(2019年9月) その2 (11/07)
- 𝕥𝕤𝕪𝟚𝟚𝟟 (@tsy227):エルガー:チェロ協奏曲,ため息,ピアノ五重奏曲(マリー=エリザベス・ヘッカー Vc/エド・デ・ワールト指揮/アントワープ交響楽団) (09/29)
- 𝕥𝕤𝕪𝟚𝟚𝟟 (@tsy227):ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集(アリーナ・イブラギモヴァ Vn/セドリック・ティベルギアン P) (09/01)
- すけろく:ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集(アリーナ・イブラギモヴァ Vn/セドリック・ティベルギアン P) (09/01)
- 𝕥𝕤𝕪𝟚𝟚𝟟 (@tsy227):ハイドン:弦楽四重奏曲全集(フェシュテティーチ四重奏団) (07/13)
- みっち:ハイドン:弦楽四重奏曲全集(フェシュテティーチ四重奏団) (07/11)
カテゴリ
月別アーカイブ
- 2019/12 (5)
- 2019/11 (18)
- 2019/10 (18)
- 2019/09 (29)
- 2019/08 (12)
- 2019/07 (17)
- 2019/06 (12)
- 2019/05 (12)
- 2019/04 (11)
- 2019/03 (20)
- 2019/02 (11)
- 2019/01 (5)
- 2018/12 (9)
- 2018/11 (9)
- 2018/10 (19)
- 2018/09 (31)
- 2018/08 (14)
- 2018/07 (11)
- 2018/06 (6)
- 2018/05 (16)
- 2018/04 (18)
- 2018/03 (11)
- 2018/02 (12)
- 2018/01 (15)
- 2017/12 (11)
- 2017/11 (18)
- 2017/10 (22)
- 2017/09 (10)
- 2017/08 (9)
- 2017/07 (16)
- 2017/06 (6)
- 2017/05 (21)
- 2017/04 (11)
- 2017/03 (16)
- 2017/02 (13)
- 2017/01 (18)
- 2016/12 (10)
- 2016/11 (26)
- 2016/10 (16)
- 2016/09 (15)
- 2016/08 (19)
- 2016/07 (15)
- 2016/06 (20)
- 2016/05 (17)
- 2016/04 (12)
- 2016/03 (17)
- 2016/02 (34)
- 2016/01 (7)
- 2015/12 (17)
- 2015/11 (9)
- 2015/10 (20)
- 2015/09 (14)
- 2015/08 (17)
- 2015/07 (24)
- 2015/06 (22)
- 2015/05 (21)
- 2015/04 (14)
- 2015/03 (15)
- 2015/02 (8)
- 2015/01 (13)
- 2014/12 (10)
- 2014/11 (15)
- 2014/10 (12)
- 2014/09 (8)
- 2014/08 (12)
- 2014/07 (13)
- 2014/06 (17)
- 2014/05 (13)
- 2014/04 (14)
- 2014/03 (13)
- 2014/02 (8)
- 2014/01 (13)
- 2013/12 (15)
- 2013/11 (9)
- 2013/10 (5)
- 2013/09 (8)
- 2013/08 (4)
- 2013/07 (13)
- 2013/06 (17)
- 2013/05 (11)
- 2013/04 (4)
- 2013/03 (19)
- 2013/02 (11)
- 2013/01 (14)
- 2012/12 (15)
- 2012/11 (8)
- 2012/10 (13)
- 2012/09 (26)
- 2012/08 (14)
- 2012/07 (12)
- 2012/06 (14)
- 2012/05 (10)
- 2012/04 (15)
- 2012/03 (19)
- 2012/02 (21)
- 2012/01 (24)
- 2011/12 (11)
- 2011/11 (15)
- 2011/10 (21)
- 2011/09 (8)
- 2011/08 (6)
- 2011/07 (10)
- 2011/06 (8)
- 2011/05 (13)
- 2011/04 (5)
- 2011/03 (5)
- 2011/02 (13)
- 2011/01 (9)
- 2010/12 (14)
- 2010/11 (9)
- 2010/10 (18)
- 2010/09 (14)
- 2010/08 (18)
- 2010/07 (20)
- 2010/06 (14)
- 2010/05 (15)
- 2010/04 (18)
- 2010/03 (26)
- 2010/02 (18)
- 2010/01 (22)
- 2009/12 (26)
- 2009/11 (35)
- 2009/10 (28)
- 2009/09 (24)
- 2009/08 (14)
- 2009/07 (11)
タグ一覧
※各エントリに設定中です(未完)
■ この記事へのコメント