ヘッドホン測定治具の製作

以前,バイノーラルマイクを用いたヘッドホン測定の結果を公開していましたが,実際にマイクを耳に装着し,その上からヘッドホンをして測定するという方法であったため,測定結果がマイクやヘッドホンの装着の具合で大きく変わり,再現性に乏しいという欠点がありました。

もう少し安定して再現性のあるデータが取れないかと思い,作成したのが今回の治具です。下記のページを参考にさせていただきました。有り難うございました。

  ヘッドフォンの測定系の更なる改良とイロイロ測定(えるなのブログ)
  続、ヘッドフォンの周波数特性の計測。(えるなのブログ)

本来は測定用の疑似耳を使うのですが,個人で入手できるようなものではないので自作せざるをえません。

製作した治具の写真です。

mic1.jpg
図1 ヘッドホン測定治具 使用マイク:Panasonic WM-61A


マイクはパナソニックのWM-61Aというコンデンサマイクでフラットな周波数帯域は20Hz~16kHzです。厚紙にパンチで穴を空け,そこにコンデンサマイクを取り付け,CD-Rを買ったときに付いていた透明の保護用の円盤の中心部に両面テープで貼り付けて周囲をエポキシ樹脂で固めています。これをホームセンターで売っている発泡スチロールのブロックに取り付けます。

マイク部分の拡大写真です(雑な工作ですが...(^^;)。

mic2.jpg
図2 ヘッドホン測定治具 マイク部分の拡大


使い方ですが,テーブルの端にこの治具を置き,治具とテーブルの板をヘッドホンで挟みます。Sennheiser HD580だと次の写真のようになります。CD-Rの保護円盤が絶妙な大きさであることがわかります。

mic4_sennheiser_hd580.jpg
図3 ヘッドホンの設置 Sennheiser HD580の場合


Sennheiser Amperierだと次の写真のようになります。

mic3_sennheiser_amperior.jpg
図4 ヘッドホンの設置 Sennheiser Amperierの場合


それで実際に測定してみました。測定方法はマイク治具以外,バイノーラルマイクを使った方法と同じです。1kHzを0dBに合わせて表示しています。まずHD580の周波数特性です。フラットで20kHzまでしっかりと伸びていることがわかります。なかなか良い特性です。

sennheiser_hd580_lch_20140111.png
図5 Sennheiser HD580 周波数特性
※1kHzを0dBとして正規化


次にSennheiser Amperierの周波数特性です。6kHzに大きなディップがありますが9~12kHzあたりにピークがあり,これが音の輝きにつながっているように思います。HD580よりもかなり低域が強いのも測定結果に出ています。

sennheiser_amperier_lch_20140111-1.png
図6 Sennheiser Amperier 周波数特性
※1kHzを0dBとして正規化


あくまでも参考データでしかありませんが,音質傾向をつかむヒントにはなると思います。当面はこの治具を使って測定していこうと思っています。

タグ: [ヘッドホン] 

■ この記事へのコメント

■ コメントの投稿

:

:

:

:

:

管理者にだけ表示を許可する