モノローグ(高橋未希)

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モノローグ (バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番,他)
高橋未希 Miki Takahashi (Violin)
2011年8月 ドイツ,ベルリン,ヴァンシー村のアンドレアッシュキルッヒ
MAJ509 (P)(C)2014 MA Recordings (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon
バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番について掲載した「CD試聴記」からの転載記事です。バッハのほかに,トマス・バルツァー/プレリュード ト長調,ジョバンニ・バサーノ/リチェルカーレ第2番ト長調,ビーバー/ロザリオのソナタよりパッサカリア ト短調,テレマン/無伴奏ヴァイオリンのためのファンタジー第7番,バブコット/ディンスレー/詳細な覚え書きを基にトマス・ディンスレーによって復元されたジョージ・バブコットの間違いの多い哀悼曲,を収録しています(なお,これらの曲には触れておりません)。

バロック・ヴァイオリンによる演奏。 静寂の中でそっと祈りを捧げるように始まるソナタの第1楽章が印象的。 そして終始その静かで穏やかな雰囲気のまま終楽章のAllegroまでも終わります。 アクセントを巧みに抑え,バロック・ヴァイオリン特有の響きを上手く出していますし, その良さを活かしつつごく自然な音楽に仕上げているところに好感を持ちます。

もっとも私としてはもう少し快活な演奏の方が好みなので, 後ろに引っ張られるような演奏に少々もどかしさも感じます。 演奏者の意図が違うところにあるのでしょうから,仕方ありませんが。

解説書で使用した弓について,『製作者が「バッハ・ボウ」と呼んでいたこの弓は,・・・』とあるのですが, 演奏を聴く限りは張力を手元で調整できる湾曲弓ではない,通常のバロック弓のように思います。

録音ですが,教会での録音で,ワンポイント録音されたとのことです。 直接音と残響音のバランスが取れていて,豊かな残響を感じさせつつ,明瞭度の低下,音色の曇りが最小限に抑えられていて, 印象は悪くありません。 私としては,もう一歩寄って,楽器から発せられる雑味も含んだニュアンス豊かな音色をしっかりと録って欲しかったと思いますが。 ちょっと美しく録りすぎてバロック楽器の良さが失われている気がします。

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