FC2ブログ

ブラームス:交響曲第3番,セーゲルスタム:交響曲第294番「Songs of a UNICORN heralding...」(レイフ・セーゲルスタム指揮/トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団)

leif_segerstam_turku_po_brahms_symphony_no3.jpg
ブラームス:交響曲第3番ヘ長調作品90
セーゲルスタム:交響曲第294番「Songs of a UNICORN heralding...」
レイフ・セーゲルスタム指揮/トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団
The Turku Concert Hall on 23-26 May 2016
ABCD 420 (P)2018 ALBA Records (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo

第1番,第2番はすでに取り上げていました。これまでもセーゲルスタムの自作交響曲とのカップリングで発売されていますが,今回も同様です。ほんとやめて欲しいです(^^;。

この第3番も第1番,第2番同様に,ゆっくりと進行する推進力のない演奏ですが,この第3番に関してはこの丁寧に克明に表現していくところが結構良いと思いました。私の好きなタイプの演奏ではないのですが...悪くなかったです。

そして録音なのですが,これも第1番,第2番と同様で,残響感はあるものの個々の楽器の音を素直に捉え,トータルとして良くまとまっていると思いました。少し遠めな感じはあるので,もう少し寄って各楽器の質感を強めに出してくれたらもっと良くなるのに,とは思いますが。少しオマケですが四つ星半です。

第4番も楽しみに待ちたいと思います。

シューマン:交響曲全集(ポール・パレー指揮/デトロイト交響楽団)

paul_paray_detroit_so_schumann_4_symphonies.jpg
シューマン:交響曲全集,マンフレッド序曲
ポール・パレー指揮/デトロイト交響楽団
録音 1953-58年 デトロイト
PROA-247/8 (P)1954/1956/1957/1958 Decca Music Group (国内盤)
TOWER RECORDS VINTAGE COLLECTION Vol.7
好録音度:★★★★☆(第1番),★★★★(第2番,第3番),★★★☆(第4番)
参考: Tower Records

タワーレコードの企画盤。古い録音なのですが,好録音が多いマーキュリーの録音ということで楽しみでしたが,ほぼ期待通りというところです。以下録音についてのみですがコメントします。

第1番は1958年3月の録音ということで,この中では最も新しい録音でした。もちろんオーディオ的なクオリティは時代相応という面は否めませんし,音色が古臭いのは仕方ありませんが,とはいえ低域から高域まで鑑賞にはぎりぎり不満のない帯域感と音の伸びがありました。また,残響の取り込みもかなり少なく各楽器の音を明瞭に分離よく捉えており,クオリティの問題を感じさせない出来です。これが本当に60年以上前の録音なのかと驚きます。

第2番は1955年12月,第3番は1956年11月ということで,1950年代半ばの録音ですが,音の録り方は第1番に近くて良好なのですが,クオリティ面で高域の帯域不足が否めず,また,特に1955年の第2番は大音量時の飽和感が古さを感じさせてしまいます。しかし,この年代にステレオでこれだけの音で録れたというのはやはり驚きです。

第4番は1953年12月のモノラル録音で,さすがにここまで古いと録り方が良くても古びたおとで鑑賞にはやや物足りないというのは仕方ないですね。

すべて第1番のクオリティだと良かったのですが,1950年代の録音技術・録音機材の進化がわかる面白い全集でした。

■購入ディスクメモ(2019年3月) その1

最近購入したディスクのメモです。



andrew_parrott_taverner_players_bach_brandenburg_concertos.jpg
バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲,管弦楽組曲全曲,他
アンドリュー・パロット指揮/タヴァナー・プレイヤーズ/ボストン・アーリー・ミュージック・フェスティヴァル管弦楽団
7243 5 61726 2 3 (P)1989,1993 EMI Records/Virgin Classics (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp

某中古店で見かけ,安価だったので手が出てしまいました(^^;。



maria_joao_pires_complete_concerto_recordings_on_dg.jpg
DGピアノ協奏曲録音全集 Complete Concerto Recordings on Deutsche Grammophon (5 CDs)
マリア・ジョアン・ピリス Maria João Pires (Piano)
00289 479 4370 (P)2015 Deutsche Grammophon (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

2月にDGソロ・レコーディング全集を買ったばかりでまだろくに聴けていないのにこちらにも手を出してしまいました。



lucie_horsch_baroque_journey.jpg
バロック・ジャーニー Baroque Journey
ルーシー・ホルシュ Lucie Horsch (Recorder)
ボヤン・チチッチ指揮/アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
2018年8月6日-9月5日 ロンドン,ハムステッド・ガーデン・サバーブ,聖ユダ教会
00289 483 4722 (P)(C)2019 Decca Music Group (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo

以前,ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲集を取り上げていました。今回は大好きなG.サマルティーニの協奏曲が収録されているので入手しました。さてどんな音楽を聴かせてもらえるのか,大変楽しみです。



michelangelo_string_quartet_beethoven_string_quartets_op18_no3-6.jpg
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集作品18 No. 3-6
ミケランジェロ弦楽四重奏団 Michelangelo String Quartett
2007年12月, 2009年4月 ラ・ショー・ド・フォン,リュール・ブリュ音楽堂
PC 10205 (P)(C)2009 PAN CLASSICS (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

今井信子さんの参加する弦楽四重奏団で,ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集の第二弾。第一弾は以前取り上げていました(→こちら)。ちょっと値段が高かったので入手をためらっているうちに見かけなくなってしまい,悔しい思いをしていたのですが,先日立ち寄った中古店で見つけてようやく入手することが出来ました。楽しみです。

それにしてもこの全集企画,これを最後に立ち消えしてしまったんでしょうか。そうだとするとちょっと残念です。



jiri_barta_2018_bach_cello_suites.jpg
バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
イルジー・バールタ Jiří Bárta (Cello)
2018年7月-10月 チェコ,ソノ・レコーズ
8-590233-024475 (P)(C)2018 Petr Ostrouchov (Animal Music) (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

蒐集盤。1996年頃にスプラフォンに全集を録音されていて,以前取り上げていました(→こちら)。22年後の再録音です。

ベートーヴェン:交響曲第1番,第2番,第9番(ジョヴァンニ・アントニーニ指揮/バーゼル室内管弦楽団)

giovanni_antonini_ko_basel_beethove_symphony_no1_2.jpg
ベートーヴェン:交響曲第1番,第2番
ジョヴァンニ・アントニーニ指揮/バーゼル室内管弦楽団
OC 605 (P)(C)2005 Oehms (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

giovanni_antonini_ko_basel_beethove_symphony_no9.jpg
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
ジョヴァンニ・アントニーニ指揮/バーゼル室内管弦楽団
2016年9月5-7日 ポーランド,ヴロツワフ,国立音楽フォーラム,大ホール
19075870962 (P)(C)2018 Sony Music Entertainment (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

同顔合わせによるベートーヴェンの交響曲第3番~第8番は以前レビューしていました。未聴だった第1番,第2番と第9番を聴いてみました。比較的小編成のモダンオーケストラのピリオド奏法によるベートーヴェン。キレが良くダイナミックで躍動的な演奏は既レビューの曲と基本的に同じです。ピリオド奏法は苦手ではあるのですが,こういう溌剌とした小気味よい演奏は好きですね。良いと思います。

録音ですが,既レビューの録音がやや刺激的で若干響きにクセがあったのに対し,第1番,第2番,そして第9番ともにやや抑え気味で整えてあるのは好感を持ちました。ただ,やや響きの被りでベールを被ったようなところはマイナスです。惜しいと思います。

第1番,第2番はレーベルが異なり,もうすでに廃盤となっているようで,全集としてまとめられるかどうかは微妙なところですね。

タグ: [交響曲] 

■購入ディスクメモ(2019年2月) その3

最近購入したディスクのメモです。



cuarteto_casals_mozart_early_string_quartets.jpg
モーツァルト:初期弦楽四重奏曲集,ディベルティメントK. 136-138
カザルス四重奏団 Cuarteto Casals
録音 2004-2005年
HMI 987060.62 harmonia mundi (輸入盤)
参考: Amazon.co.jp

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集の企画が進行中ですでにVol. 1が発売され,まもなくVol. 2が発売になるカザルス四重奏団。モーツァルトはハイドン・セットから3曲が録音されリリースされていますが,初期の録音があるとは知りませんでした。しかもK. 136-138も含まれているとはうれしいセットです。

もう廃盤になってから久しいのか,中古では少し値段が高くなっているようです。私はAmazon.comから入手しましたが,やはり少し高めでした。Apple Musicでも公開されていないようです。こういう貴重な録音をApple Music等で聴けるようにしてくれたら良いのに,こいうかこういうのこそアップして欲しいですね。



mikhail_pochekin_bach_sonatas_and_partitas.jpg
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲
ミハイル・ポチェキン Mikhail Pochekin (Violin)
21 Dec. 2017 - 18 Jan. 2018, TV and Radio House of "Culture", Studio-1
SM 289 (P)(C)2018 Solo Musica (輸入盤)
参考: Tower Records, Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

蒐集盤。ポチェキンは1990年産まれのロシアのヴァイオリニスト。2009年のヤッシャ・ハイフェッツ国際ヴァイオリン・コンクールの入賞歴があるそうです。

メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番,第2番,他(ヤン・リシエツキ Piano/オルフェウス室内管弦楽団)

jan_lisiecki_mendelssohn.jpg
メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番,第2番(*)
メンデルスゾーン:厳格な変奏曲,ロンド・カプリチオーソ,ベネツィアの舟歌
ヤン・リシエツキ Jan Lisiecki (Piano)
オルフェウス室内管弦楽団(*)
2018年8月22日 ワルシャワ大劇場(*),8月23日 ポーランド放送第2スタジオ
483 6471 (P)2019 Deutsche Grammophon (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo

ヤン・リシエツキは,両親はポーランド人ですが,カナダで生まれ育ったとのことです。15歳でドイツ・グラモフォンと専属契約を結び,モーツァルトのピアノ協奏曲やショパンの練習曲集などの録音を残しています。今回の録音時まだ23歳,若き天才ピアニストなんですかね。

メンデルスゾーンのピアノ協奏曲は初めて聴く曲なのですが,なんだかせわしない,短調なのになぜか明るい,メンデルスゾーンらしい曲ですねぇ。それを快速テンポで弾ききっていてまったくもって見事な演奏です。オルフェウス室内管弦楽団もこのピアノに押されることなくしっかりと支えています。なかなか良いのではないでしょうか。

録音ですが,少々残響がピアノに被って付帯音が気になるものの,オーケストラよりもやや前に張り出す感じでフォーカスされていて協奏曲の録音として好ましいと思います。オーケストラも若干残響が多めで明瞭感や音色に影響しているのが気になりますが,許容範囲です。これもやはりドイツ・グラモフォンの録音としては標準的で一般的には受け入れられると思います。私としてはもっと響きを抑えてすっきりと録って欲しかったとは思いますが。ちょっとオマケですが四つ星半です。

作曲家別名曲解説ライブラリー J. S. バッハ,ベートーヴェン

sakkyokuka-betsu_meikyoku-kaisetsu_library_bach.jpg
作曲家別名曲解説ライブラリー J. S. バッハ
音楽之友社
参考: Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

sakkyokuka-betsu_meikyoku-kaisetsu_library_beethoven.jpg
作曲家別名曲解説ライブラリー ベートーヴェン
音楽之友社
参考: Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

今やインターネットを検索した方が早いのですが,こういう本をパラパラとめくりながら読むのも良いものです。

以前は近くの図書館で借りていたのですが,手許に置いておきたくて購入しました。バッハの方は中古で買ったのですが,ある学校の図書館に所蔵されていたものが放出されたもののようでした。新品同様の綺麗な状態でした。ベートーヴェンは最近購入しましたが,2017年第20刷発行となっていて,まだ現役のようです。ただし,一部作曲家(ブルックナー,ストラヴィンスキー,ショスタコーヴィッチなど)はHMVでは販売終了となっていました。こういう本を買う人ってやっぱり少ないんでしょうね。

あとブラームスとハイドンは買っておこうかなと思っています。

タグ: [書籍] 

ショパン:夜想曲作品55,マズルカ作品56,子守歌作品57,ピアノ・ソナタ第3番作品58(マウリツィオ・ポリーニ)

maurizio_pollini_chopin_op55-58.jpg
ショパン:夜想曲作品55,マズルカ作品56,子守歌作品57,ピアノ・ソナタ第3番作品58
マウリツィオ・ポリーニ Maurizio Pollini (Piano)
録音 2018年5月 ミュンヘン
00289 483 6475 (P)2019 Deutsche Grammophone (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo

私にとってポリーニというとショパンの練習曲集の印象があまりにも強烈すぎて,特に最近のご高齢になってからの演奏は聴くのが少し怖くてあえて避けていたというのが正直なところです。なのでポリーニのここ最近の新しい録音を聴くのは初めてです。で,これを聴いてみてですが...ホッとした,安心した,というのが正直な感想です。もう少しじっくりと聴いてみたいと思いました。

録音ですが,やや残響が多めで楽器音に被っていて,明瞭感や音色はやはり影響を受けてすっきりせず,もっとクリアに生々しく録って欲しいと思いました。でもまあドイツ・グラモフォンとしては標準的な録音なのかもしれませんし,これくらいであればおそらく一般的には問題ないのでしょうね。私としてはやっぱり少し不満が残ります。

ベートーヴェン:交響曲第2番,第7番(フィリップ・ジョルダン指揮/ウィーン交響楽団)

philippe_jordan_wiener_symphoniker_beethoven_symphonies_2_7.jpg
ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調作品36
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92
フィリップ・ジョルダン指揮/ウィーン交響楽団
2017年4月21,23日 Goldener Saal, Musikverein Wien
WS015 (P)(C)2018 Wiener Symphoniker, Vienna (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

第1番,第3番「英雄」,第4番,第5番「運命」が既発売で約1年前に取り上げていました。全集に向けての第三弾です。演奏に関しては基本的に同じ印象であり,快速でメリハリを効かせた小気味よさが気持ちの良い演奏です。ウィーン交響楽団は大編成のオーケストラだと思いますが,大変レスポンスが良く,小編成のオーケストラに負けない機動力を発揮していてなかなな良いと思います。

一方録音なのですが,既発売のものに比べるとマイク位置が遠くなったのか,残響成分の割合が多く,また楽器の質感がだいぶ弱くなり,音自体が持つ力強さが感じられなくなってしまいました。演出感も強めです。手が届きそうで届かないもどかしさがあります。悪くはないかもしれませんが,私の好みからはだいぶ遠のいてしまいました。このような録音傾向になってしまったのは残念でなりません。

全集完結まであと第6番,第8番,第9番を残すのみとなりましたが,演奏は期待できるものの録音が今回と同じ傾向なのか,ちょっと心配になってきました...

タグ: [交響曲] 

ブラームス:主題と変奏,バラード集,幻想曲集(デニス・コジュヒンン)

denis_kozhukhin_brahms_ballades_fantasies.jpg
ブラームス:主題と変奏,バラード集,幻想曲集
デニス・コジュヒン Denis Kozhukhin (Piano)
2016年3月 MCOスタジオ5, ヒルフェルムス(オランダ)
PTC 5186568 (P)(C)2017 Pentatone Music (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

2018年度 第56回「レコード・アカデミー賞」特別部門 録音 受賞盤。ということで購入してみました。ブラームスのピアノ曲は私には渋すぎてあまり聴かないので演奏のコメントはしづらいのですが,1曲目に収録されている弦楽録重奏曲第1番第2楽章のブラームス自身によるピアノ独奏編曲版はよく知っている曲なので楽しめました。

肝心の録音なのですが,わずかに残響感があり少し距離感も感じますが,直接音が主体で楽器音への被りは少なく,音色は明瞭で自然であり艶やかです。また楽器自体の響きにも深みを感じます。音像が小さめで立体感に乏しい感じましますがまあ問題はありません。個人的にはもう少し楽器の質感を強めに捉えて欲しかったとは思いますが,これでも良好な部類に入ります。オーディオ品質も良好です。特別部門 録音の受賞も納得です。

いつも受賞盤といえど私としては好録音とは思えない場合が多いのですが,今回の受賞盤は良かったです。
-->